

高剛性減速機 製品コラム

関係者に聞いてみた!
知って得する
UXiMOインタビュー
このコーナーでは、高剛性減速機「UXiMO」の関係者が、製品の魅力についてお答えします。
なんと!このUXiMO製品コラムも、ついに20回目となりました!!パチパチパチ~♪
UXiMO発売以来、ここまで続けられたのも、読者の皆様のおかげです。ありがとうございます!
そんな20回目の今回のテーマは、「お問い合わせ・質問スペシャル」です。皆様から届いた「UXiMO」に関する質問に、セールスエンジニアの「ナーリン」がお答えします。

RIN

ナーリン

専門用語を簡単に教えてほしい
「ナーリンこんにちは。今回は、2年半ぶりの「お問い合わせ・質問スペシャル」ですね。
前回の「お問い合わせ・質問スペシャル」では大口径中空タイプ(DGH)1機種のみでしたが、あれから2年半、製品のラインナップも増えましたね!
その間、皆様から色々な質問を頂きましたので、さっそく、質問していきますね。」
●過去の「お問い合わせ・質問スペシャル」はこちら。
お問い合わせ・質問スペシャル VOL.1
お問い合わせ・質問スペシャル VOL.2
「高剛性減速機の紹介で出てくる難しい用語を簡単に教えてください。
まずは「剛性」について教えてください。
前回に引き続き、セールスエンジニアとしてのナーリンの見せ場ですね!」
「RINちゃん、ハードルを上げてくるなー。
「剛性」とは、外部からの曲げやねじりの力に対する物体の変形しにくさです。
その形状などを維持しようする抵抗力。イメージとしてはこんな感じです。」


「高剛性の意味には「ねじり剛性が高い」「モーメント剛性が高い」意味が含まれているんですね。次は「角度伝達誤差」とは何ですか?」
「「角度伝達誤差」とは、任意の回転角を入力に与えたときの、理論上回転する出力回転角度と、実際に回転した出力回転角度との差です。」

角度伝達誤差が悪いと、多関節ロボットの関節軸で使用し直線補間指令をした際に振動が発生し、直線移動ができないなどの問題が発生します。

「続きまして、「ばね定数、ヒステリシスロス」について教えてください。」
「「ばね定数」とは「回転力に対するねじれにくさ(ねじれ剛性)」、「ヒステリシスロス」とは
「摩擦による戻り誤差」です。」

・ばね定数が低いと、多関節ロボットで、急加速、急停止をすると出力先端が行き遅れ、行き過ぎの現象が発生し、瞬時に正確な停止ができない(震える)
・ヒステリシスロスが大きいと、精密性を必要とする装置で、位置決め精度が悪く精密動作ができないなどが発生します

「最後!「トルク密度」について教えてください。」
トルク密度とは「単位体積(重量)あたりのトルク性能」です。
右のイラストを見てもらうと分かりやすいかな?!


トルク密度が大きいと、既存の減速機よりも大きなトルクが発生できるため、1サイズ小さい減速機でスペックを満たすことができ、結果、設置スペースの削減や軽量化ができます。(もしくは、同じ設置スペースで能力UPが可能)

「ロボットで考えると、コンパクト(=軽量)な減速機を使用可能です。結果、ロボット本体のコンパクト化(=軽量化)や、スペックUPにも繋がりますよ。」

「怒涛の勢いで回答するナーリンが光って見えます。カッコいいです。」
UXiMOとAPGの用途の違い
「次は吾輩が質問するニャ!前回うっかりこたつで寝ていたら出番が終わっちゃってたしニャ!
高剛性減速機ギアヘッドタイプとサーボモータ用高精度減速機 平行軸・遊星タイプ(以下サーボモータ用高精度減速機 APG)の使用用途の違いについて教えてください。」
「あれ?茶ねこさん、今日は質問側なのね?!ま、私の出番が減らなくて良かったけど!
同じ平行軸タイプの減速機として、よく比較に使いますね。
高剛性減速機ギアヘッドタイプは、当社の【サーボモータ用高精度減速機 APG】に対して、
同等サイズ比較で剛性とトルクで上位機種となります。
トルク性能においては下記の通り、ギアヘッドタイプの方がトルク密度が高いことが分かります。
UXiMO独自の“偏心揺動型 差動減速機構”の採用により、コンパクトでも大きなトルクを掛けることが可能なんです。

また、ギアヘッドタイプはストレート軸に加えてフランジ軸もあることで、装置側の受け止める形状・用途に応じて出力軸を選ぶことができ、フレキシブルに取付が可能です。
こういった特徴をもつギアヘッドタイプが加わったことで、工作機械や、半導体製造装置メーカーのお客様にも選んでいただけるようなラインナップとなりました。」

AGV・AMRにおける導入メリット
「次の質問にいくニャ!
サイト内の高剛性減速機ギアヘッドタイプのページで、用途事例「AGV・AMR」が紹介されていますが、UXiMOシリーズを使用することで、どのような優位点がありますか?」
「「UXiMO」が評価されるポイントは大きく3つあります。
- インホイール仕様としてホイール内に減速機を収めることでAGVのボディフレームを小さくでき、その結果、AGV自身のコンパクト化や低床化が可能
- 出力軸部のベアリングが高強度のもの採用しており、あらゆる負荷、衝撃を受けることが可能
- -悪路走行やクローラー駆動にも相性がよい
- -メカナムホイールやオムニホイールなどの使用で発生するスラスト荷重も受けることが可能
- 低減速比(1/19)でも大きなトルクでも高速走行が可能

「なるほど。評価されるポイントが分かりやすかったニャ!」
「お客様からの「よくあるご質問」に関しては、下記でも紹介しています。是非ご確認ください。」
前回の「お問い合わせ・質問スペシャル」は、以下のバックナンバーでご覧いただけます。
お問い合わせ・質問スペシャル VOL.1
▼選定方法と価格・納期について
▼封入されるグリースについて
▼メンテナンスについて
お問い合わせ・質問スペシャル VOL.2
「また、ギアモータページの「よくあるご質問」にも高剛性減速機を追加しております。
内容・キーワードから絞り込みたい方はこちらをご利用くださいね。」

「ナーリンありがとうございます。
今回は「お問い合わせ・質問スペシャル」でした。
これからも疑問・質問・要望などなどご遠慮なくご意見くださいね。お待ちしております!
次回もお楽しみに! バイバーイ。」