

高剛性減速機 製品コラム

関係者に聞いてみた!
知って得する
UXiMOインタビュー
このコーナーでは、高剛性減速機「UXiMO」の関係者が、製品の魅力などについてお答えさせていただきます。
18回目の今回は、2024年10月に発売した【ギアヘッドタイプ】の概要と魅力について、開発リーダーの「オースティン」さんにインタビューします。

RIN

オースティン

サーボモータを簡単に取り付け可能
「ギアヘッドタイプの魅力について、ぜひ教えてください!」
「もちろんです。ギアヘッドタイプは、お客様からの「サーボモータを簡単に取り付けたい!」とのお声を取り入れた新製品になります。
お客様のお手間を軽減するため、サーボモータとの連結が簡単に出来るブラケットをご用意しました。また、装置への取り付けに関しては、減速機の出力軸に【フランジ軸】と【ストレート軸】を
ご用意しております。」


「なるほど!
これまでのUXiMOシリーズは、サーボモータとの連結方法を考える必要がありましたが、当社が取り付け用のブラケットを用意することで、より簡単に使っていただけるとのことですね。具体的にはどのような用途で活用されるのでしょうか?」
「主にFA機器、ロボット、AGVなどでの使用が多いです。特に、サーボモータの連結を簡単にしたいと作業効率を重視されるお客様にとって、ギアヘッドタイプは非常に役立つ選択肢となります。
ギアヘッドタイプには、各社のサーボモータに適合する豊富なモータブラケットを用意しています。これにより、お客様は自分のニーズに合った製品を選びやすくなります。」



「フランジ軸やストレート軸といった出力軸のバリエーションもあるとのことですが、
これはどのように選ぶのでしょうか?」

「はい、フランジ軸・ストレート軸があることで、装置側の受け止める形状・用途に応じて出力軸を選ぶことができ、フレキシブルに取り付けが可能となります。
例えば、フランジ軸を選択することで出力軸との締結において、カップリング等の連結部品を介さずに、ダイレクトに動力伝達が可能です。部品点数削減や装置のスリム化に繋げることができます。」
「なるほど、装置側との取り付けの仕方によって、出力軸を選ぶのですね。
ちょっと気になったのですが、お客様取り付けフランジが、
なぜこのような四角形状になっているのですか?」
「よく聞いてくれました。これは、角フランジと呼んでいます。装置に減速機を取り付ける際、
モータブラケット部に干渉せずにボルトが締められるよう、この角フランジ形状にしました。」

「この部分もお客様の使いやすさを考えた形状になっているのですね。」
選び方と取り付けについて
「次に、ギアヘッドタイプが対応しているサーボモータメーカーについて教えてください。」
「リンク先が2024年10月現在の代表例です。主要なメーカーのサーボモータが取り付けできます。サーボモータの仕様は変更される場合がありますので、ご発注時にはサーボモータフランジ寸法と
当社減速機モータ取り付け部の寸法を必ず入力軸・フランジ形状詳細図でご確認ください。」
モータマッチング表
「サーボモータとの取り付けに関して、簡単に取り付けできるとの話でしたが、実際はどのような作業をしますか?」
「【モータの取り付け】に関しては、こちらで紹介しています。
【モータの取り付け】
①入力軸継手を回して入力軸継手締結ボルトの頭をフランジ上部の入力軸継手締結用レンチ穴に合わせます。
②入力軸継手インロー部及びモータ出力軸の防錆剤・油分等をふき取ります。
③モータを減速機本体に挿入します。
※ブッシュ付の場合は、ブッシュの切り割りと入力軸継手の切り割り位置を図1のように合わせてください。
また、モータ軸にキー溝がある場合はブッシュの切り割りとキー溝の位置を図2のように合わせてください。
④モータと減速機のフランジ部を下表に示すモータ取り付けボルトの締付トルクで締結します。
⑤入力軸継手締結ボルトを下表に示す締付トルクで締結します。
※入力軸継手にフランジ種別対応軸を挿入しない状態で、締結ボルトを締めないでください。
⑥入力軸継手締結用レンチ穴に、付属品のゴムキャップを取り付けます。


ボルトサイズ | 締付トルク(N・m) |
M3 | 1.6 |
M4 | 4.4 |
M5 | 8.3 |
M6 | 14.2 |
【参考】
ボルトの強度区分(JIS B 1051)は、12.9の場合とする。


入力軸継手締結ボルトの締付トルク(参考値)
ボルトサイズ | 締付トルク(N・m) |
M4 | 5.4 |
M5 | 10.8 |
「最後にオースティンさん、ギアヘッドタイプへの思い入れについて教えてください。」
「ギアヘッドタイプは当社の【サーボモータ用高精度減速機 平行軸・遊星タイプ(APG)】に対して、剛性と高トルクで上位機種となります。APGを販売している中で、「もっと剛性が欲しかった」というお声もたくさんいただきました。そのようなお客様に是非使っていただきたいと思い、開発しました。コンパクトでありながら、高剛性・高トルクを実現したこのギアヘッドタイプを是非お使いください。」

400W相当のサーボモータ用の減速機で比較
上:高剛性減速機ギアヘッドタイプ 減速比1/99
下:サーボモータ用高精度減速機 平行軸・遊星タイプ(APG) 減速比 1/100
「オースティンさん、ありがとうございます!」
JIMTOF2024ニッセイブース
「ここからは吾輩の出番ニャ。
2024年11月5日から10日まで東京ビックサイトで開催した日本国際工作機械見本市「JIMTOF2024」に出展しました。当社ブースにも多数のお客様にお越しいただき、盛況のうちに終了いたしました。ありがとうございます。」

「会場では、生産・販売開始50周年を迎えたGTRギアモータをはじめ、参考出展を含む展示製品を手に取ってご覧いただきましたね。」
「今回の展示のポイントを1つずつ紹介します。まずは今回のコラムで紹介した「ギアヘッドタイプ」、4月に発表した「中実タイプ(DGS)を中心に、大口径中空タイプ(DGH)、扁平・軽量タイプ(DGF)」も展示しておりました。高剛性減速機UXiMOを組み込んだデモ機も稼働し、高剛性減速機UXiMOと他社のモータを組み合わせたタイアップ製品も展示しました。」

「展示を通じて、高剛性減速機UXiMOのラインナップが充実してきたことが実感できます。
2つ目のポイントはこちら。生産・販売開始50周年を迎えたGTRギアモータの特設ブースを用意しました。こちらに関しては、WEBサイト上に特設サイトを用意しております。ぜひご確認ください。

GTR50周年記念コラムでは、私と茶ねこさんの特別コラムを用意しております。」

「最後に「The only one GEAR」として、高精度歯車を紹介しました。
ロボット向け歯車や小径小モジュール歯車などです。
また、参考出展として特殊歯車も展示しました。
こちらに関しては、展示会場に来られた方限定のお披露目となりました。
時期が来ましたら改めて詳しくご紹介しますので、楽しみにしていてください!!」

「茶ねこさん、「JIMTOF2024」のご報告ありがとうございます。
・・・って今回の茶ねこさん、ミョ~~~に真面目だけどどうしたのかな?熱でもあるのかな?? 猫っぽくない・・・まさか!!ナーリンが茶ねこさんの被り物して喋ってるとか?!
それでは次回もお楽しみに!次回はいつもの「ニャーニャー」言ってる茶ねこさんに戻ってるかな~?!バイバーイ。」