球状歯車機構

ニッセイの技術から無限の可能性へ

球状歯車機構とは

「球状歯車機構」とは、複数の回転軸を持ち、複雑な動きを伝達することができる機構です。一般的な歯車は平面的な動き(ピッチやロール)に限定されるのに対し、球状歯車は回転中に軸の角度を無制限の方向に駆動させることが可能です。この特性により、球状歯車は多様な動作を実現するための重要な要素となります。

イラスト提供:国立大学法人 山形大学様

球状歯車は、球の表面全体に歯が形成されているため、2つの鞍歯車が互いに噛み合いながら、さまざまな方向への回転運動を伝達することができます。 この特性により、ヒューマノイドロボットの首、肩、肘の関節やカメラのジンバル機構、さらにはさまざまな産業用機械や研究開発用途の駆動部において、 3次元的な自由度を持つ機構の設計が可能となります。この独特な機構は、他のどの種類の歯車にもない球状歯車の最大の強みであり、
弊社では既存のお客様を含む幅広いお客様への採用を目指して、本格的なマーケティングを実施してまいります。

本技術は現在発展途上にあり、確立された技術標準は存在しません。ニッセイの役割としては、創業以来培ってきた歯車加工技術を活用し、
「球状歯車機構」に対して金属製の球状歯車の加工法を確立することを目指しています。
また、ご採用に向けて必要となる強度やトルク条件などの選定基準も確立し、社会実装に向けた選択肢をご提供できるよう努めてまいります。
最終的には、ニッセイの加工技術を通じて無限の可能性を世の中に発信していく所存です。

ご紹介動画

球状歯車+アームの関節動作シミュレーション動画(動画提供:兼松株式会社様・国立大学法人 山形大学様)
2024年2月20日-22日 東京ビッグサイト「国際宇宙産業展ISIEX」出展時の動画(動画提供:兼松株式会社様)

ニッセイの強み

ニッセイは、設計から歯切、熱処理、研磨、歯研などの全ての工程を自社内で完結できる点が大きな強みです。
また、旧JIS0級相当の静音性に優れた高精度歯車の加工が可能であり、
これまでに様々な業界のお客様に対して課題解決型の設計提案を行ってきたことが高く評価されています。
その結果、大手の産業用ロボット、工作機械、モータなど、多様なお客様との量産品のお取引を実現しています。
さらに、時代のニーズに合わせた「小径・小モジュール歯車」や、さらなる「高精度加工」などの課題にも積極的に挑戦しています。
歯車に関するお困りごとがございましたら、お気軽に下記よりお問い合わせください。

産学連携

株式会社ニッセイは兼松株式会社が保有する
国立大学法人山形大学 多田隈研究室の「球状歯車機構」に関する通常実施権を基に、
本権に係る再実施権契約を締結しております。

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  • 株式会社ニッセイ
  

産学連携に関しては、下記よりお問い合わせください。