ニッセイのコア技術と
現場の社員を守るため、
熱処理設備の刷新を。
※掲載内容は取材当時のものです。
プロジェクトの全体像
「コスト削減・自動化・
環境改善」のために、
熱処理設備の刷新プロジェクトがスタート。
当社では、40年以上前から工場で使われている熱処理設備の老朽化によって、オーバーホールや修繕・保全、品質異常処理などに毎年莫大なコストがかかっていました。作業の自動化も進んでおらず、現場では熟練された人の手による昔ながらのカンコツ作業がメイン。また、熱処理設備は熱源となる設備が多いため、暑く過酷な環境でもありました。そこで、余計なコストの削減と、作業の自動化、現場の環境改善を目的とした「熱処理設備の刷新プロジェクト」が始まりました。
5つのコンセプトをもとに
プロジェクトは
進行していった。
熱処理設備の刷新プロジェクトのコンセプトは5つ。
1つ目は、高精度部品の受注獲得を目指して低歪みに対応した最新の熱処理設備の導入。2つ目は、お客様の新たなニーズに挑戦できるよう増設スペースを設けた建屋構成と柔軟な生産ライン。3つ目は、人にやさしく快適な作業環境。4つ目は、IoT(Internet of Things)を活用した省エネで環境にやさしい工場、5つ目は、熱処理に関連する工程の集約と旧設備の廃止です。これらの実現を目指して、プロジェクトは進行していきました。
人にも
環境にもやさしい
熱処理設備が誕生。
2017年にスタートしたプロジェクトでしたが、売上減少のため一時中断。2019年に再始動し、2021年8月に熱処理設備竣工、2022年1月から量産開始の運びとなりました。
リニューアル後の工場では、最新の熱処理設備の導入で難易度の高い精密部品に対応できるようになり、増設スペースの確保で新たなものづくりへの挑戦も可能に。また、一連の作業工程をロボットが行う自動倉庫の導入で24時間自動運転も実現。IoTを活用し、熱処理炉と作業環境を完全に分離することで“人にも環境にもやさしい”工場へ生まれ変わりました。
※エネルギー使用量18%削減、CO2排出量7%削減を達成。
※「ものづくり太郎チャンネル」で熱処理工場の自動化BEST5に選ばれました。
プロジェクト担当者の声
新卒採用
歯車事業部 設計部 生産技術課|2011年入社
工学部 機械工学科卒
T.T.
熱処理設備の老朽化によるコストと作業環境の改善を目指して発足された「熱処理設備の刷新プロジェクト」のリーダーに就任。各部署と連携しながらプロジェクトを成功へ導いた。
ニッセイの強みを
守るため、
リーダーとして
やり遂げる責任があった。
プロジェクトリーダーとしての役割は、プロジェクトのコンセプト策定と工場・生産ラインの設計、設備の選定、上層部へ向けたプレゼン、各部署の意見の取りまとめ、最新設備の調査と試作テスト、品質確認、お客様への説明、条件設定と立ち上げなど多岐にわたりました。
途中、会社の売上低迷によってプロジェクトが一時中断され、加工を外注化する流れになったのですが、歯切り・熱処理・研磨といった歯車加工のコア技術は他社には真似できない唯一無二の財産なので、社内に残すべきだと強く思いました。そこで、同じ思いを持った各部署の社員たちの意見を吸い上げて社長へ直談判し、最新の熱処理設備への投資などプロジェクト再始動の承認をいただきました。
揺るぎない軸と
情熱さえあれば、
未来は動かせる。
今回のプロジェクトは先輩方から「承認は下りないだろう」と言われていたので、中断になった際は正直挫けそうになりましたが、ニッセイが誇る歯車加工のコア技術だけはどうしても守らなければならないと思いました。だからこそ、会社の未来のため、ものづくりの未来のため、そして自分の未来のために、熱処理を進化させるプロジェクト成功を信じて最後まで走り抜きました。
揺るぎない軸と情熱さえあれば、現場のメンバーを動かし、上司を動かし、会社をも動かすことができる。そう確信できた、意味のある5年間でした。これからも新しいことに「MOTION」で挑み、社員やお客様に「EMOTION」を伝えられる存在を目指したいと思います。