生産現場の
FA化ニーズに応える
減速機を開発せよ。
※掲載内容は取材当時のものです。
プロジェクトの全体像
FA化ニーズに応えるために
開発がスタートした
高剛性
減速機「UXiMO」シリーズ
近年、ものづくりの現場において、生産性の向上や労働力不足の解消、品質の安定化を目的としてFA(ファクトリーオートメーション)化が進んでいます。FA化の現在の主流は、産業用ロボットやAGV・AMRといった無人搬送車の導入。なかでも、人とともに作業できる協働ロボットが定着しつつあります。
こういったロボットの関節の駆動部に求められる「高いねじれ剛性」と「精密な位置決め」を実現する減速機として開発がスタートしたのが、高剛性減速機「UXiMO」シリーズです。
異なる用途で活躍する
3タイプの減速機を開発
まず初めにリリースしたのが、他社減速機と比較して大きな中空径を有し、ロボット内部の配線や配管をより多く通すことができるDGHタイプ。その後、DGHタイプとは異なる用途向けのDGFタイプ・DGSタイプが開発されています。
DGFタイプは、アシストスーツなどを含むサービスロボットや、昨今話題のヒューマノイドロボットにおいて求められる「薄型・軽量」のニーズに応えるタイプ。DGSタイプは、よりコンパクトながら剛性の高い設計で、産業用ロボットの関節部に加えて、工作機械や半導体製造装置などに採用されています。
今後もニーズにあわせて
さらなる進化を目指す
今後も生産現場のFA化は進み、減速機に求められる性能・品質も多様化していくことが予想されます。例えば、無人搬送車だけではなく、無人搬送車上に搭載されたロボットはバッテリーで動くため、減速機には消費電力を少なくする「高い伝達効率」が求められます。
また、産業界のニーズに加え、今後応えていかなければならないのは、地球環境や社会に対する環境ニーズ。減速機に加えて歯車自体も製造・販売しているからこその柔軟な対応力を強みに、これからも高剛性減速機「UXiMO」シリーズは進化を続けていきます。
プロジェクト担当者の声
新卒採用
減速機事業部 開発部 RC開発課|2008年入社
工学部 電気電子システム工学科卒
I.M.
高剛性減速機「UXiMO」シリーズのDGFタイプ・DGSタイプ開発プロジェクトのチームリーダーを務める。数々の課題を乗り越えながら製品を完成させた立役者。
チームリーダーとして
数々の困難を乗り越えた
プロジェクト。
私は、2018年にスタートした高剛性減速機「UXiMO」シリーズのDGFタイプ・DGSタイプの開発時にプロジェクトへ参画。チームリーダーとして減速機の設計だけではなく、チームメンバーの進捗管理、製造・品質・生産技術・営業などの関連部門との折衝も担当しました。
何回も試作を重ねた末に完成した量産試作品が要求性能を満たさず、一から全部品の図面を見直すなどの困難を、チームメンバーの頑張りや関連部門からのサポートでなんとか乗り越え、2022年11月にDGFタイプを、2024年4月にDGSタイプを無事にリリースすることができました。
異なる視点で問題を発見し、
解決していく力が
身に付いた。
量産試作品にNGが出たときは、図面と出来上がった部品の寸法とを穴が空くほど何度も何度も確認しましたが、問題は見つけられず。開発部のメンバーにも相談して、泥臭く、全ての寸法を改めて細かく確認したところ、図面では表されていない形状・性状の部分で問題点が見つかりました。加工部門の協力も得て、過去に経験のない加工方法・寸法精度に挑戦。性能を満たしたときの喜びは何ものにも代え難いものでした。
この経験で、顕在化している問題だけではなく、異なる視点で問題を発見し、解決していく力を身に付けられた気がします。そして、さまざまな部門から協力を得るためのコミュニケーション力も。これからも、ロボットメーカーの高い要求に応えられるよう、減速機の性能をさらにブラッシュアップしていきたいですね。