No.3 音、振動が大きい
No.3 音、振動が大きい
ギアモータ、ブレーキ付ギアモータ [原因と対策]
音、振動が大きい
電源、配線、制御上の不良(3.1)
| 分類No. | 原因 | 対策 | 検査要領と処置 | 判断基準 |
|---|---|---|---|---|
| 3.1.1 | 欠相運転 | 確実に三相を 入力する | 相間電圧を確認する。電磁開閉器、ヒューズ等を調査し修理または交換する | 相間電圧がほぼ同じであること |
| 3.1.2 | 電磁開閉器の動作不良 | 交換 | 電磁開閉器部の導通と負荷側の相間電圧を確認する | 相間電圧がほぼ同じであること |
| 3.1.3 | インバータとモータのミスマッチ | 最適定数の 設定 | オートチューニングまたはモーター定数を入力する | モータフレーム温度がニッセイ保証値以内であること。 異常振動、異常音等なきこと。 |
| 3.1.4 | インバータ運転時低速域でのトルクが不足している | V/F制御の場合トルクブースト値見直し。 配線長の見直し。 ベクトル制御にしオートチューニングをかける | インバータのトルクブースト値を確認する。ベクトル制御にしオートチューニングをかける | 低速域で回りかつモータフレーム温度がニッセイ保証値以内であること |
| 3.1.5 | インバータ使用時のブレーキ配線が妥当でない | 見直し、確実に回路を組む | メーカー推奨の回路になっているかを確認する | カタログや取扱説明書の推奨回路 |
| 3.1.6 | ブレーキ線の断線、接続不良 | 確実に接続する | 接続部の導通を確認する | 接続部の導通があること |
| 3.1.7 | ブレーキ回路の回路設計、配線不良 | 見直し、確実に回路を組む | メーカー推奨の回路になっているかを確認する | カタログや取扱説明書の推奨回路 |
| 3.1.8 | ブレーキ回路のSSR動作不良 | 見直し | SSRの耐圧値を確認する | SSRの表面に記載されている耐圧値以下であること |
| 3.1.9 | 整流器の破損 | 交換 | ニッセイに問合せ、整流器の各端子の導通、非導通をチェックする | ニッセイにチェック方法を問合せ、良否を確認する |
| 3.1.10 | コンデンサ容量が大きい | 規定容量に交換 | コンデンサに記載されている容量を確認する | コンデンサに記載されている容量と銘板に記載されている容量とが同じこと |
モータ部不良(3.2)
| 分類No. | 原因 | 対策 | 検査要領と処置 | 判断基準 |
|---|---|---|---|---|
| 3.2.1 | 固定子巻線の 断線 | ニッセイで修理 | モータの相間抵抗を測定する | ニッセイに相間抵抗を伝え、許容値内か確認する |
| 3.2.2 | 固定子巻線の レアショート | ニッセイで修理 | モータの相間抵抗を測定する | ニッセイに相間抵抗を伝え、許容値内か確認する |
| 3.2.3 | 入力電源異常 | 規定電圧を入力 | モータ端子部の相間電圧をチェックする | 銘板に記載されている電圧、周波数 |
| 3.2.4 | ガバナスイッチ 動作不良 | ニッセイで修理 | ブレーカー、ヒューズの動作、電流値を確認する | 無負荷で回らないか、負荷状態で電流値が銘板値を超えていないこと |
| 3.2.5 | 軸受、軸の 損傷、破損 | ニッセイで修理 | 出力軸を回せられれば負荷をチェックする | ニッセイに逆転トルクを問い合わせ、許容値内か確認する。 異常振動のなきこと |
| 3.2.6 | モータ取付 ネジのゆるみ | ボルトを締め直す | モータ部にガタがないか確認し、あればギア部との連結用ボルトを締め直す | ニッセイに締付トルクを問い合わせ、許容値内か確認する |
| 3.2.7 | ファンとファン カバーの接触 | 修理、 交換 | ファンカバーの外観をチェックする | 接触なきこと |
ギアヘッド部不良(3.3)
| 分類No. | 原因 | 対策 | 検査要領と処置 | 判断基準 |
|---|---|---|---|---|
| 3.3.1 | 歯車の傷(断続的な音) | ニッセイで修理 | ニッセイに問い合わせる | |
| 3.3.2 | 歯車の摩耗(連続的な音) | ニッセイで修理 | ニッセイに問い合わせる | |
| 3.3.3 | 軸受、軸の損傷、破損 | ニッセイで修理 | モータが回っているか、異音がないか、出力軸が軽く回るかを確認する | ニッセイに逆転トルクを問い合わせ、許容値内か確認する。 異常振動・異音のなきこと |
ブレーキ部不良(3.4)
| 分類No. | 原因 | 対策 | 検査要領と処置 | 判断基準 |
|---|---|---|---|---|
| 3.4.1 | ギャップ不良による擦り回り | ギャップ調整 | アーマチュアとフィールドのギャップをすきみゲージでチェックする | カタログや取扱説明書の推奨ギャップ量 |
| 3.4.2 | ブレーキコイル焼損による擦り回り | 交換 | ブレーキの内部抵抗を測定する | ニッセイに内部抵抗を問合せ、許容値内か確認する |
| 3.4.3 | 異物の噛み込みによる擦り回り | 分解、清掃 | ブレーキに電源を加えたときに軸がスムーズに動くことを確認する | |
| 3.4.4 | 入力電源異常 | 規定の電圧を入力 | ブレーキ入力電圧をチェックする | ニッセイに入力電圧を伝え、許容値内か確認する |
据付、カップリング部不良(3.5)
| 分類No. | 原因 | 対策 | 検査要領と処置 | 判断基準 |
|---|---|---|---|---|
| 3.5.1 | ケース取付ボルトの緩み | ボルトを締め直す | モータ付減速機にガタがないか確認し、あればギア部との連結用ボルトを締め直す | ニッセイに締付トルクを 問い合わせ、許容値内か 確認する |
| 3.5.2 | 軸芯の不一致 | 軸芯を一致させる | 芯ズレ量をチェックする | カップリングメーカーに 芯ズレ量を伝え、許容値内か 確認する |
| 3.5.3 | 据付台の剛性不足 | 据付台を補強し 剛性を強化する | 異常振動、音がないか確認する | 異常振動、音のないこと |
負荷部、運転条件不良(3.6)
| 分類No. | 原因 | 対策 | 検査要領と処置 | 判断基準 |
|---|---|---|---|---|
| 3.6.1 | 負荷の共振 | 共振点をずらす | 負荷部のバランス調整する | 異常振動、音のないこと |