No.1 回らない、速度が上がらない

No.1 回らない、速度が上がらない

ギアモータ、ブレーキ付ギアモータ [原因と対策]

回らない、速度が上がらない

電源、配線、制御上の不良(1.1)

ギアモータ、ブレーキ付ギアモータ

分類No.原因対策検査要領と処置判断基準
1.1.1電源ラインが活線でない配線用遮断器を閉じ活線にする配線用遮断器をONにし、相間電圧を確認するニッセイに相間電圧を伝え、許容値内か確認する
1.1.2電源電圧の低下充分な電源容量の確保概略使用電流・電圧を銘板値より電力を算出し、容量が不足していないかを確認するニッセイに容量(KVA)を伝え、許容値内であるか確認する
1.1.3配線長さによる電圧降下配線長、電線サイズの見直しモータ端子部の相間電圧を運転状態にて確認するニッセイに相間電圧を伝え、許容値内か確認する
1.1.4接続線の断線(欠相)、接続不良確実に接続する接続部の導通を確認する接続部の導通があること
1.1.5リレーのサーマルがはたらいているサーマル設定値見直しサーマル設定値と定格電流値の確認する銘板に記載されている電流値
1.1.6インバータの電子サーマルがはたらいているV/F制御の場合サーマル値見直し。ベクトル制御にし、オートチューニングをかける同一負荷にて周波数を下げたとき異常に電流値が上がっていないかを確認する。ベクトル制御にしオートチューニングをかける銘板に記載されている電流値
1.1.7インバータ運転時 低速域でのトルクが不足しているV/F制御の場合
トルクブースト値見直し。
配線長の見直し。
ベクトル制御にしオートチューニングをかける
インバータのトルクブースト値を確認する。ベクトル制御にしオートチューニングをかける低速域で回りかつモータフレーム温度がニッセイ保証値以内であること
1.1.8インバーターの過電流遮断機能がはたらいている加減速時間を長くするインバータの加減速時間値を確認する過電流遮断のなきこと
1.1.9インバータ使用時のブレーキ配線が妥当でない見直し、確実に回路を組む推奨の回路になっているかを確認するカタログや取扱説明書の推奨回路
1.1.10電磁開閉器の動作不良交換電磁開閉器部の導通と負荷側の相間電圧を確認する電磁開閉器の1次側と2次側の相間電圧が同じであること
1.1.11ブレーキ線の断線、接続不良確実に接続する接続部の導通を確認する接続部の導通があること
1.1.12ブレーキ回路の回路設計、配線不良見直し、確実に回路を組む推奨の回路になっているかを確認するカタログや取扱説明書の推奨回路
1.1.13ブレーキ回路のSSR動作不良見直しSSRの耐圧値を確認するSSRの表面に記載されている耐圧値以下であること
1.1.14整流器の破損交換ニッセイに問合せ、整流器の各端子の導通、非導通をチェックするニッセイにチェック方法を問合せ、良否を確認する
1.1.15コンデンサの接続忘れ (単相)確実に接続するコンデンサ両端子間の電圧接続されていること
1.1.16コンデンサの破損 (単相)交換外観チェック、容量測定器があれば測定するコンデンサの表面に記載されている容量の許容範囲内
1.1.17コンデンサの容量ミス (単相)交換コンデンサに記載されている容量と銘板値を確認するコンデンサに記載されている容量と銘板に記載されている容量とが同じこと
1.1.18コンデンサの耐圧違い (単相)交換コンデンサに記載されている定格電圧を確認するコンデンサに記載されている
耐電圧>供給電圧×2倍以上を目安とする

モータ部不良(1.2)

ギアモータ、ブレーキ付ギアモータ

分類No.原因対策検査要領と処置判断基準
1.2.1固定子巻線の断線ニッセイで修理モータの相間抵抗を測定するニッセイに相間抵抗を伝え、許容値内か確認する
1.2.2固定子巻線の焼損ニッセイで修理モータの相間抵抗を測定するニッセイに相間抵抗を伝え、許容値内か確認する
1.2.3入力電源異常規定電圧を入力モータ端子部の相間電圧をチェックする銘板に記載されている電圧、周波数
1.2.4ガバナスイッチ動作不良 (単相)ニッセイで修理ブレーカー、ヒューズの動作、電流値を確認する無負荷で回らないか、負荷状態で電流値が銘板値を超えていないこと
1.2.5軸受、軸の破損ニッセイで修理出力軸を回せられれば負荷をチェックするメーカーに逆転トルクを問い合わせ、許容値内か確認する。異常振動のなきこと
1.2.6ファンとファンカバーの接触接触部、干渉部の除去、交換ファンカバーの外観をチェックする接触なきこと

ギアヘッド部不良(1.3)

ギアモータ、ブレーキ付ギアモータ

分類No.原因対策検査要領と処置判断基準
1.3.1歯車の破損、摩滅ニッセイで修理モータが回っているか、異音がないか、出力軸が回るかを確認するニッセイに逆転トルクを問い合わせ、許容値内か確認する。異常振動・異音のなきこと
1.3.2軸受、軸の破損ニッセイで修理モータが回っているか、異音がないか、出力軸が回るかを確認するニッセイに逆転トルクを問い合わせ、許容値内か確認する。異常振動・異音のなきこと

ブレーキ部不良(1.4)

ギアモータ、ブレーキ付ギアモータ

分類No.原因対策検査要領と処置判断基準
1.4.1ギャップ不良ギャップ調整アーマチュアとフィールドのギャップをすきみゲージでチェックするカタログや取扱説明書の推奨ギャップ量
1.4.2ブレーキコイル焼損ニッセイで修理ブレーキの内部抵抗を測定するニッセイに内部抵抗を問合せ、許容値内か確認する
1.4.3ブレーキコイル断線ニッセイで修理ブレーキの内部抵抗を測定するニッセイに内部抵抗を問合せ、許容値内か確認する
1.4.4異物の噛み込み分解、清掃ブレーキに電源を加えたときに軸がスムーズに動くことを確認する 
1.4.5入力電源異常規定の電圧を入力ブレーキ入力電圧をチェックするニッセイに入力電圧を伝え、許容値内か確認する

据付、カップリング部不良(1.5)

ギアモータ、ブレーキ付ギアモータ

分類No.原因対策検査要領と処置判断基準
1.5.1ケース取付け部破損交換ケースに破損箇所もしくは亀裂があるか確認ケースに破損箇所もしくは亀裂のなきこと
1.5.2軸芯の不一致軸芯を一致させる芯ズレ量をチェックするカップリングメーカーに芯ズレ量を伝え、許容値内か確認する
1.5.3カップリングが空回りするカップリングと軸を固定するキーまたは取付ネジが確実に取付いているかチェックする出力軸とカップリングにて繋がれている軸の相対滑り量がないこと

負荷部、運転条件不良(1.6)

ギアモータ、ブレーキ付ギアモータ

分類No原因対策検査要領と処置判断基準
1.6.1負荷に対する選定ミス再選定、交換電流値が定格電流値以下であることを確認する銘板に記載されている定格電流値以下
1.6.2過負荷負荷を除去電流値が定格電流値以下であることを確認する銘板に記載されている定格電流値以下
1.6.3温度センサーがはたらいている負荷を除去電流値が定格電流値以下であることを確認する銘板に記載されている定格電流値以下
1.6.4過大なオーバーハングロード負荷を除去許容O.H.L.値以下であることを確認するカタログに記載されている許容O.H.L.値以下
1.6.5当て止め状態となっている干渉の除去モータ音がしていれば干渉の除去をする銘板に記載されている定格電流値以下
1.6.6ベルト、チェーンの張りすぎ緩めるテンションがメーカー推奨値以下であることを確認するベルト、チェーンメーカーにたるみ量を伝え許容範囲内か確認する