No.2 異常発熱する

No.2 異常発熱する

ギアモータ、ブレーキ付ギアモータ [原因と対策]

異常発熱する

電源、配線、制御上の不良(2.1)

ギアモータ、ブレーキ付ギアモータ

分類No.原因対策検査要領と処置判断基準
2.1.1欠相運転(単相運転)確実に三相を入力する相間電圧を確認する。電磁開閉器、ヒューズ等を調査し修理または交換する相間電圧がほぼ同じであること
2.1.2電源電圧の低下充分な電源容量の確保概略使用電流を銘板値より算出し容量オーバーしていないかを確認するニッセイに容量(KVA)を伝え、許容値内であること
2.1.3配線長さによる電圧降下配線長、電線サイズの見直しモータ端子部の相間電圧を運転状態にて確認するニッセイに相間電圧を伝え、許容値内か確認する
2.1.4電磁開閉器の動作不良交換電磁開閉器部の導通と負荷側の相間電圧を確認する相間電圧がほぼ同じであること
2.1.5インバータとモータのミスマッチ最適定数の設定オートチューニングまたはモーター定数を入力するモータフレーム温度がニッセイ保証値以内であること。
異常振動、異常音等なきこと。
2.1.6インバータ運転でトルクブースト値が高くかつ低速域で回っているトルクブースト値を下げるインバータのトルクブースト値を確認する低速域で回りかつモータフレーム温度がメーカー保証値以内であること
2.1.7インバータ使用時の
ブレーキ配線が妥当でない
見直し、確実に回路を組む推奨の回路になっているかを確認するカタログや取扱説明書の推奨回路
2.1.8ブレーキ線の断線、接続不良確実に接続する接続部の導通を確認する接続部の導通があること
2.1.9ブレーキ回路の回路設計、配線不良見直し、確実に回路を組むニッセイ推奨の回路になっているかを確認するカタログや取扱説明書の推奨回路
2.1.10ブレーキ回路のSSR動作不良見直しSSRの耐圧値を確認するSSRの表面に記載されている耐圧値以下であること
2.1.11整流器の破損交換ニッセイに問合せ、整流器の各端子の導通、非導通をチェックするニッセイにチェック方法を問合せ、良否を確認する
2.1.12コンデンサ容量が大きい
(単相)
規定容量に交換コンデンサに記載されている容量を確認するコンデンサに記載されている容量と銘板に記載されている容量とが同じこと

モータ部不良(2.2)

ギアモータ、ブレーキ付ギアモータ

分類No.原因対策検査要領と処置判断基準
2.2.1固定子巻線の断線ニッセイで修理モータの相間抵抗を測定するニッセイに相間抵抗を伝え、許容値内か確認する
2.2.2固定子巻線の
レアショート
ニッセイで修理モータの相間抵抗を測定するニッセイに相間抵抗を伝え、許容値内か確認する
2.2.3入力電源異常規定電圧を入力モータ端子部の相間電圧をチェックする銘板に記載されている電圧、周波数
2.2.4ガバナスイッチ
動作不良
交換ブレーカー、ヒューズの動作、電流値を確認する無負荷で回らないか、負荷状態で電流値が銘板値を超えていないこと
2.2.5軸受、軸の損傷、
破損
修理、交換出力軸を回せられれば負荷をチェックするニッセイに逆転トルクを問い合わせ、許容値内か確認する。異常振動のなきこと
2.2.6ファンとファンカバー
の接触
接触部、干渉部の
除去、交換
ファンカバーの外観をチェックする接触なきこと
2.2.7ギアヘッド部からの
グリスの侵入
交換無負荷電流値をチェックするニッセイに無負荷電流を伝え、許容値内か確認する

ギアヘッド部不良 (2.3)

ギアモータ、ブレーキ付ギアモータ

分類No.原因対策検査要領と処置判断基準
2.3.1歯車の破損、摩滅ニッセイで修理モータが回っているか、異音がないか、出力軸が回るかを確認するニッセイに逆転トルクを問い合わせ、許容値内か確認する。
異常振動・異音のなきこと
2.3.2軸受、軸の破損ニッセイで修理モータが回っているか、異音がないか、出力軸が回るかを確認するニッセイに逆転トルクを問い合わせ、許容値内か確認する。
異常振動・異音のなきこと

ブレーキ部不良(2.4)

ギアモータ、ブレーキ付ギアモータ

分類No.原因対策検査要領と処置判断基準
2.4.1ギャップ不良による擦り回りギャップ調整アーマチュアとフィールドのギャップをすきみゲージでチェックするカタログや取扱説明書の推奨ギャップ量
2.4.2ブレーキコイル断線ニッセイで修理ブレーキの内部抵抗を測定するニッセイに内部抵抗を問合せ、許容値内か確認する
2.4.3ブレーキコイル焼損による擦り回り交換ブレーキの内部抵抗を測定するニッセイに内部抵抗を問合せ、許容値内か確認する
2.4.4異物の噛み込みによる擦り回り分解、清掃ブレーキに電源を加えたときに軸がスムーズに動くことを確認する 
2.4.5入力電源異常規定の電圧を入力ブレーキ入力電圧をチェックするニッセイに入力電圧を伝え、許容値内か確認する

据付、カップリング部不良(2.5)

ギアモータ、ブレーキ付ギアモータ

分類No.原因対策検査要領と処置判断基準
2.5.1軸芯の不一致軸芯を一致させる芯ズレ量をチェックするカップリングメーカーに芯ズレ量を伝え、許容値内か確認する
2.5.2ファンカバーと壁が近い壁から離す壁とファンカバーの間隔をできる限り離すニッセイに表面温度を問合せ、許容値内か確認する
2.5.3ファンカバーの目詰り清掃する風道のごみ清掃や異物の除去をするニッセイに表面温度を問合せ、許容値内か確認する
2.5.4周囲温度が高い通気をよくする通気性を確認する。ニッセイに相談するニッセイに表面温度を問合せ、許容値内か確認する

負荷部、運転条件不良(2.6)

ギアモータ、ブレーキ付ギアモータ

分類No.原因対策検査要領と処置判断基準
2.6.1負荷に対する
選定ミス
再選定、
交換
電流値が定格電流値以下であることを確認する銘板に記載されている定格電流値以下
2.6.2過負荷負荷を
除去
電流値が定格電流値以下であることを確認する銘板に記載されている定格電流値以下
2.6.3起動、停止頻度が高すぎる頻度を
下げる
起動、停止頻度をメーカー推奨値以下にするニッセイに表面温度を問合せ、許容値内か確認する
2.6.4過大な
オーバーハングロード
負荷を
除去
メーカー提示の許容O.H.L.値以下であることを確認するカタログに記載されている許容O.H.L.値以下
2.6.5ベルト、チェーンの張りすぎ緩めるテンションがメーカー推奨値以下であることを確認するベルト、チェーンメーカーにたるみ量を伝え許容範囲内か確認する